室内の壁を取り払った部屋は非常に広く見えるのが特徴です。同じ間取りでも遮へい物である壁が無くなれば開放感のある、のびのびとした雰囲気を持たせることができます。特にリビングと廊下の境目に位置する壁を取り払った部屋は実際の間取りよりも広く感じられるので居住性が向上します。自宅に居ながらにして屋外のような広々した雰囲気を堪能できるので小さい子供がいる家族世帯に最適です。死角が少なくなるので子供の姿が見えなくなるトラブルもほとんど起きません。移動がスムーズになる他、清掃も手間がかからず短時間で済ませることができます。部屋全体に日差しが入り込む形になり、冬でも室内が暖かくなるのも壁が無い間取りならではの魅力です。
リビングと廊下を遮断する壁を取り払った間取りは開放感があり、非常に広く見える利点がありますが、その一方で目隠しの効果がある壁が無くなったことによってプライバシーが損なわれる形になります。屋外からはリビングだけではなく廊下の部分が丸見えになってしまうので、家の中でありながら屋外からの視線が気になってしまう可能性は否定できません。また、壁は他人の視線以外に光や臭気を遮断する効果もあります。その壁が無くなってしまうと、室内のどこかで生じた臭気もたちまち全体に広がってしまうことになります。リビングと廊下の間に壁があれば臭気もさほど広がりませんが、遮へい物である壁が無いと家の中全体がわずかな時間で臭くなる可能性があります。